
これまで数え切れないほどの舞台を経験し、多くの学びを得てきました。その中で私が強く感じるのは、剣詩舞を学ぶことは「技を身につけること」にとどまらず、自分自身を見つめ直し、心を磨いていくことにつながるということです。
✨ 稽古で大切にしていること
指導の場では、まず「楽しむこと」を大切にしています。
型を覚えることは大切ですが、それ以上に舞うことそのものを好きになり、自分の表現を楽しめるようになってほしいと願っています。
また、生徒一人ひとりに合わせた稽古を心がけています。
子どもには「舞うことの喜び」を、大人には「詩の深さと表現の味わい」を。
それぞれの年齢や経験によって学びのアプローチは異なりますが、どんな方でも剣詩舞を通して自分らしい表現を見つけられるよう導いています。
✨ 舞台を通しての成長
舞台に立つことは、自信を育む大きな機会です。
最初は緊張でいっぱいでも、舞い終えた後の達成感や観客からの拍手は、必ず大きな力になります。
そうした経験を重ねることで、稽古だけでは得られない人間的な成長が生まれます。
✨ これからの思い
剣詩舞は、長い歴史の中で多くの人々に受け継がれてきました。
私は宗家として、この伝統を守るだけでなく、新しい時代に合わせて広げていく役割があると感じています。
海外での公演やワークショップで得た経験を活かし、国や言葉の枠を超えて「舞を通じた心の交流」を広めていきたいと思います。
剣詩舞は、誰でも挑戦でき、誰でも自分なりの表現を見つけられる芸道です。ぜひ一緒に舞台に立ち、その一歩一歩を楽しんでいただければ幸いです。