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日本の文化を広めたい

四世宗家 荒井龍凰

はじめまして。吟詠吟舞錦凰流(ぎんえいぎんぶ きんおうりゅう)四世宗家の荒井龍凰(あらい りゅうおう)です。

私は物心がつく前から、日々の暮らしの中に吟と舞がありました。
3歳で初舞台を踏んで以来、舞台袖で感じた緊張や、舞い終えたときのあたたかな拍手の記憶を胸に、今日までひとつひとつの稽古に誠実に向き合ってまいりました。

明治44年生誕の初代宗家から数えて100年を超える歴史を持つ当流派は、曾祖母・錦凰、祖母・惠凰、母・栄凰と四代にわたって継承されてきた伝統ある流派です。

吟詠吟舞錦凰流では、代々の宗家が大切にしてきた「基礎技芸(きそぎげい)」を何よりも重んじ、先人たちが築き上げた美しい所作と日本人の心を、現代へ、そして次代へと丁寧に受け継いでいます。

お稽古では、「できていないこと」よりも「できていること」「その人らしさ」を見つけて伸ばすことを大切にしています。
趣味として楽しく学びたい方から、コンクールで上位を目指す方まで、それぞれの目的や個性に寄り添った指導を行っています。

実際に、当流派からは各種コンクールで優勝するお弟子さんも育っており、本格的に取り組みたい方にとっても充実した環境が整っています。

日本文化の美しさに触れながら、自分自身と向き合う時間を持つことは、きっと日々の暮らしをより豊かなものにしてくれるはずです。
まずは体験を通して、剣舞・詩舞・吟詠の世界にふれてみてください。
皆さまとお会いできる日を、心より楽しみにしております。

略歴Profile

四世宗家 荒井龍凰

1990年
錦凰流宗家荒井栄凰の長男として生まれる
1993年
3歳で前進座にて初舞台
1995年
財団法人日本吟剣詩舞振興会主催公演にて日本武道館に出演
2000年
国立大劇場で詩舞披露
2008年
吟詠吟舞錦凰流師範免許取得
2009年
中国大連公演で剣詩舞披露
2010年
吟詠吟舞錦凰流三代目後継者となる
2014年
単独渡英
オックスフォード大学、カーディフ大学、SOAS大学で講義
2015年
単独渡豪
シドニー大学、在オーストラリア大使館主催公演にて剣舞「兜」披露
2019年
シドニーオペラハウスにて、剣詩舞披露
2024年
シドニーにて流派公演開催

役職

  • 吟詠吟舞錦凰流四世宗家
  • 公益財団法人日本吟剣詩舞振興会 参与
  • 東日本地区吟剣詩舞道連絡協議会 幹事
  • 東京都吟剣詩舞道総連盟 剣詩舞副部長
  • 杉並区吟剣詩舞道総連盟 常任理事
  • 武蔵野市吟詠剣詩舞道連盟 理事

錦凰流のあゆみ
- 吟と舞を繋ぐ伝統の系譜 -

吟詠吟舞錦凰流の始まりは明治44年(1911年)、初代宗家・松木錦凰の誕生にさかのぼります。
当時の日本は、詩吟が隆盛を極めた時代。そうした中で松木錦凰は、声の芸術である「吟」に、身体表現としての「舞」を取り入れることで吟舞を創造しました。吟と舞を一体とした表現が現在の「吟詠吟舞錦凰流」の礎となりました。

二世宗家 荒井惠凰(あらい・けいおう)

流派の拠点を東京へ移し、詩吟・剣舞・詩舞に加え、朗読・脚本・舞台演出など多角的な表現活動に着手。
舞台芸術としての吟詠吟舞の魅力を都市文化に浸透させました。

三世宗家 荒井栄凰(あらい・えいおう)

舞の技術力と芸術性に優れ、特に扇子の扱いや舞台上での華やかな存在感に定評が ありました。その表現力は、観る者の心を惹きつけるものがあり、錦凰流の舞の完成度を一段と高めました。

四世宗家 荒井龍凰(あらい・りゅうおう)

日本文化の国際的な発信にも力を注いでいます。オックスフォード大学(英)、シドニー大学(豪)など海外の大学でも特別授業を開催し、伝統芸能の魅力を世界へと広げています。

錦凰流の芸の特徴と理念

錦凰流は、「基礎の徹底」と「品格ある表現」を重んじます。
舞では、すり足・体幹・重心移動などを軸に、美しい所作を身につけることを重視。吟では、正確な発声・詩の情感・心のこもった表現に焦点を当て、身体と心を共に育む芸の道を歩みます。

吟剣詩舞についてAbout

吟剣詩舞(ぎんけんしぶ)は、伝統芸能の一つで、「吟詠(ぎんえい)」「剣舞(けんぶ)」「詩舞(しぶ)」の3つの要素を含んだ総称です。
古くから続く日本文化を基にしながらも、現代に生きる私たちが日本語の美しさや精神性を身体で感じ、表現する芸道として、多くの人に親しまれています。

吟詠(ぎんえい)とは

詩に節(メロディ)をつけて声に出して詠う日本の伝統的な声の芸術です。
漢詩や和歌、新体詩などを題材に、感情や情景を“声ひとつ”で表現します。
詩の内容に込められた思いや情景を想像しながら、言葉の美しさを声で伝えることが吟詠の醍醐味です。

剣舞(けんぶ)とは

吟詠に合わせて、日本刀や扇を手に舞う、力強さと気迫を持った舞踊です。
古武道の型や居合術の所作が取り入れられており、剣士のような凛とした姿勢、精神性を大切にします。
動きは力強く、構えや斬る所作に美学が込められています。
刀を持つことで、舞台上での緊張感や詩の持つ勇ましさを体現できるのが剣舞の大きな魅力です。

詩舞(しぶ)とは

同じく吟詠に合わせて舞う舞踊ですが、こちらは主に「扇子」を使い、優雅でしなやかな動きが特徴です。
詩に込められた情景や感情を、舞によって繊細に表現します。
恋や自然、人生の機微など、表現する題材は幅広く、抽象的な心の動きを扇の動きや姿勢で描き出すことで、観る人の心を惹きつけます。

初めての方へ

「難しそう」「自分にできるか不安」——そう感じている方こそ、ぜひ一度体験してみてください。
ほとんどの方が未経験からスタートしています。
身体で日本語の美しさを味わいながら、自然と姿勢が整い、礼儀や所作も身についていきます。
声を出す心地よさ、身体を動かす気持ちよさ、そして自分の中の静けさに気づく時間。
そんな体験が、きっと日常をより豊かにしてくれるはずです。

下部「お問い合わせ」よりご連絡ください

入門のご案内Information

吟詠吟舞錦凰流では、詩吟(吟詠)・剣舞・詩舞を通じて、日本の伝統文化の美しさと精神性を学ぶことができます。
初心者の方も安心して始められるよう、基礎から丁寧に指導いたします。

稽古内容

吟詠(ぎんえい)

漢詩や和歌に節をつけて吟じる芸道
声だけで詩の情景や心情を表現します

剣舞(けんぶ)

吟詠に合わせて刀や扇を使って舞う武舞
武士道の精神や気迫を表現します

詩舞(しぶ)

吟詠に合わせて主に扇を用いて舞う芸術舞踊
風景や恋愛、心の機微などを表現します

稽古日程・場所

吉祥寺教室

毎週土曜日 17:30〜20:30
(各30〜60分マンツーマン)

三田教室

毎週土曜日 17:30〜20:30
(各30〜60分マンツーマン)
施設予約可の場合は不定期で追加稽古あり

入門の流れ

体験稽古のお申込み

稽古見学や体験は無料です
お気軽にお問合わせください

入門にあたっての説明

稽古の内容・費用・日程・振替の
基本事項についてご説明いたします

稽古スタート

道具の準備などもしっかりサポート
初期は貸出からでも可能です

費用について

入 会 金
なし
月  謝
10,000円/月
初期費用(目安)
稽古着セット 約10,000円(扇子・袴など)
刀 約30,000円(初期は貸出可能)
舞台出演費用
約4,000円/回(舞台の出演は任意です)

主な舞台・大会

3月
:吟詠コンクール区連盟大会
5月
:剣詩舞コンクール東京都大会
6月
:春季錦凰流昇段審査会
7月
:剣詩舞コンクール東日本大会
8月
:日本伝統文化吟友会コンクール
9月
:剣詩舞コンクール全国大会
10月
:秋季錦凰流昇段審査会

お問い合わせContact

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